2007年7月26日木曜日

社会人の恩師 Part 3 (TTT部長)


僕が、調達に配属された時に、窓口として受け入れてくれたTTT課長。僕が、調達で、6年間過ごす間に、TTT部長へと昇進されましたが、その6年間、どっぷり、 お世話になった恩師の一人である。以前のブログテーマ「広く浅くor狭く深く極めるか?」の中で、広く浅くやろう!っと助言してくれた恩師である。

6年前の配属されたばかりの時は、組織自体が、できたてホヤホヤの新PJであった為、やる事なす事すべてが、Newで、試行錯誤しながら、楽しく過ごす事ができた。 毎年のキャリアーパス面接でも、毎回同じように、「いつでも、海外駐在飛ばしてください。いつでもスタンバイオッケイです」っと主張する僕に対して、 「まだ、早い」、「駐在は、若くして行っても、雑用ばかり。どうせ行くなら、責任背負って赴任した方が面白いだろう!」ってその度ごとに部下を説得させる話術がとても上手なTTT課長である。僕は、いいように操縦されてましたが....

ある時、期間職会議で、海外トレイニー制度への適任者ってのを議論したらしい。毎年、我が部署からは、インド、インドネシア、アメリカとかに人材を トレイニーという形で人材を派遣している。その時は、ベトナム駐在トレイニーが話題だったらしく、僕の名前も挙がったようで、TTT課長は、「555は、 トレイニーで出す人材ではない。どうせ出すなら、駐在員として派遣すべき!」っと言って、リストから除名させたそうです。それを後日、僕に教えてくれました。 阿吽の呼吸とはこの事で、履歴書しか見ない人は、きっと僕をベトナムへ飛ばしたでしょう。本人も、抹殺したい過去を、TTT課長は、何も言わなくても、 理解し、先手を打ってくれるあたり尊敬している。まぁ、ベトナムに行け!って言われれば、任務は全うしますが、本当に、分かってくれています。 やがて、僕は、不安になります。これって、飼い殺しか?ってね。でも、そうではなかったのです。

僕が、“ど~でも♪、いいです~よぉ~♪病”の重病と闘病している時も、優しく相談に乗ってくれました。当時は、TTT部長になってましたが、 2人きりで、会議室で、僕の病を相談しました。他部署にレンタル移籍でもいいので、刺激的な新しい機会を与えて欲しいと、その時は、訴えました。その時のTTT部長のアドバイスは、「そうかぁ~、先輩のアドバイスとして聞いて欲しいが、555は、同じ部署にて経験をもっと積んだ方が、Betterだと思うよぉ~」 って3回くらい連呼していたのを思い出します。その2日後でしたか、今まで仕事をしていた企画部門から現場により近いバイヤー業務へと異動する事となります。 僕は知りませんが、裏の世界で、相当な根回しをしてくれて、僕に新しい刺激的な機会を与えてくれたっと解釈しています。 このスピードの速さも、相当、恩師に値します。新しい部署に変わってからは、それはそれは刺激的な毎日で、徹夜しても終わらない業務でした。辛すぎるよね。

まぁ、振り返るに、会社人生の中で一番充実していたであろう28,29,30,31歳時を彼の元で、ガムシャラに仕事できて、良かったと思っています。 本当に、海外出張にもよく行ったし、「そろそろ、来週くらいから、タイに行ってきますよ」って言うと、「そうか、分かった」って内容も聞かずに許可してくれたし、 出張報告も至ってスムーズに処理する事ができた。当時は、「俺も、一丁前になってきたなぁ~」って過信してたけど、所詮、その恩師の傘の下で、 信頼してもらっていたんだろうなぁ~って感謝の気持ちでいっぱいである。



PS: 7月24日(火)日経朝刊の衝撃的な一面左上記事読みました?
記事の内容は、ニッポンの教育(国境を越えて殻を破る力)とのタイトルで、19~21歳の3名の若者の大学進学について書かれています。灘校卒の北川君は、ハーバードへ進学。麻布校の井口君は、エール大学へ進学。東京学芸付属校の久間さんは、ハーバードへ進学。一番圧巻なのは、久間さんで、国際関係学を学びたいが、生物学にも興味がある。だから、ダブルクレディットできて文系・理系の区分が無いアメリカの大学を選んだんだってさぁ~。凄いやつらだねぇ~。みんな、相当な高偏差値高校卒業しているから、ピカイチのCPU頭脳をもった連中なんだけど、この偏差値エリートの新しい動きってのが、今後を予測する時にKeyとなりうる。

今までも、日本の高等学校を出て、アメリカ大学に進学する生徒はいたが、この新しい動きは、過去の帰国子女、インターナショナル生徒とかではなく、普通の高校からのチャレンジが増えている傾向にあるらしい。まだ、大きな流れとなる初流だが。グローバルに見たときに、EUなんかは、米国と対抗するように、2010年までに欧州高等教育圏を構築しようと試みている(ボローニャプロセス=どの国で学んでも、学位、単位の転用が可能)。もう、視野がグローバルっていうか、国境の観念がそこにはない。日本の大学改革では、各大学は法人化されて、大学にとっては少子化の元、生き残りを掛けた採算重視した取り組みがされているが、日本国内の予算・学生の奪い合い、既得権確保に終始する日本の大学に対し、日経新聞は、警告を鳴らしている。

以上から555が個人的に思う事は

20年後、政治の世界で、中国かイニシアティブ(主導権)を取るか、日本がアジアの中でどう地位を確保するかってな現代の議論そのものが、チャンチャラ、時代遅れって感が否めない。政治・経済で主導権をどちらが握ろうが、各国のエリート達は、その枠を超えて交流し、良いものに共感し、(例えば、Apple社のIphoneは、そんな壁を突き破る)、独自のネットワークで生きていく。日本の社会人の「どこの大学でたの?後輩ジャン!学閥入れてあげるね!」なんて、もう絶対に、井の中の蛙以前のアンモナイト化するだろうね。あのギターの神様こと、ジミーヘンドリックは、「国家に忠誠心なんか持つくらいなら、地球に持て!」って言ったらしい。20年後には、国家のコンセプトすら薄れるぞ!(一応、格好付けて、ジミーさんを登場させましたが、私も12歳の時に、フォークギターを練習しまして、滝廉太郎作・荒城の月は、コード暗記して弾けますから・・・、2週間くらい・・・切腹!)


フラット化する世界(The world is flat. トマス・L・リードマン著)の書籍の中では、ベルリンの崩壊に始まり、Web1.0(個々のPC・パソコン通信)の世界→Web2.0(インターネット時代、24時間稼動)の世界では、国境はなくなり、時差すら存在しない。っと怒涛の勢いで変化するビジネス・生活環境を僕ら凡人達にシグナルとして教えてくれている。日経新聞が記事とした若者3人は、その先陣を切っている勇者で、僕達は、彼らを尊敬しないといけないね。よく団塊の世代は、20年離れた世代を、「最近の若者は・・・」っと言って、自分達の優位性を仲間同士で確認しあった。冷笑された世代は、さらに20年離れた世代を、「俺らも言われたが、最近の若者は・・・・」って同じように、優位性がある事を確かめ合って、傷を舐め合っていた。そして、僕達の世代は、「俺達の世代は、本当に駄目だったけど、最近の若者達は、格好良いねぇ~。奴らなら、後世を任せられるねぇ~。これで、俺達は、安心して老後を過ごせるねぇ~」って変わる気がする。最近のできる若者は、凄いよ。彼らは、敷かれた線路主義者ではなく、時代を切り開いている。奴らは、凄いよ。だから、僕達世代は、40歳になったら、課長になって・・・みたいな優しい時代から、課長昇進最高年齢は、35歳ってな制度がいきなり始まり、気付いたら、36歳だったみたいな可愛そうな世代にならないように、奮起しないといかんね。。。

ってな事で、できる事からコツコツと、背伸びせず、あせらずに、Step by stepに、他人と比較せず、毎日、精進する事が大切って事ですね。は~ぃ!