2007年7月13日金曜日

五感(five senses)を研げ!


我が大学院コースの面白い授業として、「Design&Creativity」てなコースがあり、私も、楽しく受講している。万が一、自分が会社を興した時に、まずは、社名とロゴを設定しない事には、名刺作ることも、会社登記することも出来ない為、そのカンパニーロゴにどのような意味を込め、メッセージとしてお客(社会)に伝えていくか?ってな事を、まじめに、勉強しています。

会社や個人のIDを表現する際に、言葉で伝える事も可能ですが、長くなり、結局、相手には伝わらないのが現実です。しかし、それを、ロゴっというデザインにて表現する事により、フレンドリー、知的、顧客主義、品質重視主義、グローバル等のイメージは、伝えること可能です。いままで、デザイナーのセンスゼロの私としては、結構、新しく学ぶ視点が多く、毎講義ともに、刺激を受けています。本当に、至れり尽くせりの学校で、大好きです。

講師は、日本人ですが、アメリカにてデザインを勉強し、フィリップモリスやP&G製品デザイン担当していた事もあり、現在では、日本にてブランドデザインの会社を経営しています。いままで、適当に、コンビニで手に取っている、ペットボトルや、シャンプーも、実は、かなりのメッセージが含まれている事に、改めて気付かせてくれます。

その授業の一環で、そば打ち体験をする事になりました。これも単位を取る為には、まじめに取り組まなければなりません。狙いは、人間の五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)を使って、何を感じるか?ってのを体験してきましたので、その感想を記します。

そば打ち体験から、何を学ぶか?
「100聞は、1見にしかず」「100見は、1験にしかず」とは、よく言ったもので、その通りです。自分は分かっていると思っていても、それは、過去の経験観測や、偏見に過ぎず、当事者意識を持つ事により、知識・教養・技・感覚といった新要素が、初めて体内に蓄積されます。定年後のおじさんが、必死にそば打ちにのめり込むのも理解できるようになりました。あれは、集中力が求められます。主に3つの工程(粉と水を混ぜる、伸ばす、切る)がありますが、常に心がける事は、均等に水と混ざり合っているか、均等の厚さに伸びているか、均等の太さに切れているか?っと精神力を使います。晩御飯を準備してくれる我が奥さんに、「馬鹿じゃないの~、そんなの毎日、やってるわよ!」って言われれば、それまでの事で、その五感を駆使して、生活できている人は、Happyでしょう。

しかし、実際のビジネス社会(本当に、野郎は、すぐに、ビジネス、ビジネスだぁ)に措いては、当事者意識を持つ事は、現場主義をモットーとする製造業の世界では、最も重視視するポイントなんですが、至って、忘れがちになるものです。パソコン叩いて、電話で取引先と電話して、格好よくプレゼンする事で、一人前だと思い込むのは、至って、危険なシグナルである事に気付きます。なぜなら、その思い込みが、自らの五感を鈍らせ、結果、偏見と狭視野をもった偏った人間になってしまうからです。

授業では、ただ、「五感を使え!」しか教えられないので、その過程を通じて、何を学ぶかは、生徒次第っと言う事になります。何も教えてくれません。だから、僕なりのアウトプットしては、五感を駆使する事で、いままで、見えないものが見え、感じられなかったものが、感じられるようになる。まぁ、普通コメントだね。これは、結構、トキメク出来事で、なにか、賢くなったような、業師になったような感覚を覚えます。また、五感を駆使するという事は、なにか、無→有を創造しよう!っという時にしか、五感は働かないものです。存在する名画を見て、感動する事はすばらしい事ですが、視覚しか使ってない様に、下手でも、絵を描こうとした時には、五感を駆使する事となります。新しい物を創造する時には、別名、イノーベーティブな思考にするには、五感が求められる訳です。

最後に、五感を使う事により、実は、相手の気持ちを理解し、より相手(顧客)へと近づけることも知りました。相手は、何を求めているのかな?っと知りたくなったら、どうにか、五感を使って、相手に近づき、相手と同じ仕草をして、イメージを実感に変えることで、より近くに感じられるはずです。

以前、「重力を感じていますか?」のテーマの時に、自然を実感する事のHappinessを書きましたが、五感を駆使する事は、そのHappinessを実感できる手段(方法)かもしれませんね。実は、普段から、知らず知らず、私達は、五感を駆使しているのかもしれません。しかし、ちょっと、 「いま、五感作動中」っと意識するだけで、感度が敏感になる事に気付いていないだけかもしれません。

PS:
授業の帰路、友人と、「そういった意味で、SEXは、凄いんだよ。五感を超越した、五感+空想+趣向が交わり、凄い世界なんだよ」っと、熱く語りましたが、きっと、読者は、冷めていると思いますので、この辺で、終わります。