2007年7月8日日曜日

Innovation & Renovation


日本語で前者をイノベーション(革新)、後者をリノベーション(改善)という。英語生活して、もう10ヶ月も経過するのに、時々、とっちがどっちかよ!って分からなくなる頭の悪さが、まだまだ、しごくよ!ってモチベーションを高めるキッカケになっている。
相変わらず、Effective(効果的)とEfficiet(効率的)、Subjective(主観的)とObjective(客観的)が、絡まり、つまづく。これらの英単語は、下手な辞書を使うと、日本語訳が一緒になるから、更に、ややこしくさせる。しかし、結論として、僕のCPUがスローモーションになるのは、英語の問題ではなく、実は、日本語でも、その違いを余り理解していないからだという事に気付く。まだまだ、頑張る余地あるね。
さて、イノベーション(革新)って言葉は、よく雑誌でも取り上げられるし、格好言い響きだよね。アップル社のアイポッドなんか、イノベーションだし、かつてのSony-Walkmanも、時代を変えたよね。革新は、新しい分野を開拓し、無→有を創造する事。でも、疎かにできないのが、実は、リノベーション(改善)。一度、築き上げたイノベーション(革新)を継続して発展させ、競争力を維持するには、リノベーション(改善)が基本的重要要素となる。有→さらに高度な有を創造する。トヨタの改善なんかは、典型的なリノベーションだよね。
Innovationだけの会社では、先細りになるだけだし、Renovationだけの会社では、中国を始めとする安い労働力を武器とする国には勝てない。要するに、両方が必要という事になってくる。Innovation → Renovation → Renovation → Renovation → Innovationってな、潤滑が求められる。この意味で、トヨタのプリウスは、Innovationだし、トヨタの製造は、Renovationだし、それが融合している。だから、トヨタは凄い会社だ。シャープの液晶製造技術は、Innovationだし、それを、亀山工場で一貫生産するからRenovationだし、それが融合しているから、シャープも凄い会社だ。さすが、目のつけどころか・・・・。
ここから、思うこと。
僕は、文系出身者なので、どちらかというと、Renovationを得意とする類型かなぁ。っと自分で分析している。同じ事務処理を2回目にこなす時には、初回よりもスピードアップさせるし、3回目には、文句も言わず、2回目よりも品質も同時に高める事で天狗となる。それに対し、理系出身のエンジニアなんかは、常に、新しい設計、新しい機構、新しい材料、今までにない性能ってな観点から、常にInnovationを追求する類型かな。っと勝手に分析する。エンジニアは、設計終了後には、一度、思考回路をリセットし、真っ白な状態から、また、新しい設計(Innovation)に取り組む。同じ人間でも、違うもんだね。
以前、僕はBlogの中で、「自分は、敷かせた線路の上を歩む主義!」っと宣言したが、それは、運命論支持者って観点では、間違ってはいないが、少し、Innovative(自分の人生は、自分で切り開く)的な思考も欲しくなってきた。確実に、敷かれたレールを歩む主義には変わりはないが、人生を楽しむ為には、Innovation的思考回路も身に付けたら、結構、楽しそうじゃない? では、どうしたら、Innovatorになれるのだろうか?っと言う事で、我が学長が執筆した「イノベーションを生み出す力」(ゴマブックス株式会社.1,000円)を読んで学習する事とした。
・イノベーションは、一夜にして創られるものではない
・知識がなければ、当然、成し遂げられない。その知識を、如何に追枝させるか?(知識のスパイラル)
・経験を蓄積する「場」を積み重ねていく
・早すぎても結果は出ない。タイミングが重要
・いつもの視点から、少しだけ、角度、接点をズラす。その意識。
本当に、楽観的だが、なにか、僕も、心がけ次第で、イノべーターになれるのでは?っと思えてきた。だって、スターバックスだって、15年前にしたら、あれは、革新だった。実は、回転寿司のコンセプトも、かなりのイノベーションではないでしょうか?一夜にして成し遂げられないけど、こつこつ知識蓄積して、ほんのちょっとの問題意識(ピントずらし)の結果で、ユニークなアイディアが沸いてくる。なんか、できそうじゃない?当然、一夜にしては無理だけど、3,650夜くらい、こんな事、実践してたら、きっと目覚めるときが来るかと思えてきました。いや、そう信じるように、思い込んでいます。