2007年7月7日土曜日

Change Minds. Change! Change! Change!


最近、あまりBlogに、学校のアカデミックな事を書かないので、相当、リラックスしているねぇ~、本当に、卒業は、大丈夫?っと言った、ご心配をかけている様なので、その心配を晴らしたいと思います。
今学期、僕にとって一番面白い授業のひとつが、「Change Management」ってクラスがあります。さまざまな企業のある時点(上昇期、停滞期、下降期)を取り上げ、その都度、どのような変化が組織にもたらせれるべきか?を学びます。いままで、授業で取り上げられた企業は、トヨタ、シャープ、Nestle、P&G、IBMっとそうそうたる会社で、傍から見れば、常に絶好調分類に属する会社達です。しかし、彼らの事業の中には、会社全体としては、上昇気流ですが、部門別っとなった時には、乱気流があるものです。常に、現状に満足せず、如何に、組織に変化を与えるべきか? その変化の重要性を、毎回、嫌というほど、繰り返し、学びます。
例1)
トヨタ製造業の神的存在(ジャストインシステム、看板方式等)であるトヨタのグローバル展開は、アメリカのケンタッキーにしても、中国にしても、オールトヨタで海外展開し、調達製造~販売戦略までを一貫してトヨタ流に拘って展開するのが、今までの形態でした。90年代前半に、トヨタは、チェコに工場進出を決断します。しかし、シトロエン&フィアットとの合弁です。しかも、製造は、トヨタが受け持つが、調達は、シトロエンが担当し、取引先もシトロエン任せの形態にて進出を決断します。確実に、ジャストインシステムが機能するかは、怪しい状況下の中、トヨタトップは、それを判断します。 当時のトヨタヨーロッパは、若者の不支持、小型車展開遅れと、ライバルに対し、後れを取っていた状況下の中、トヨタは、オールトヨタ戦略vs合弁の選択を自ら迫り、合弁を選択した結果となります。自分が、トヨタCEOだった場合に、どのように決断するか?っと考えると、悩ましい決断です。だって、2兆円も経常利益が出る会社ですから。結論として、トヨタは、合弁により小型車の市場への導入時間の短縮を、オールトヨタ方式を捨ててまでも、手に入れる事となります。あなたに、この決断ができますか?
例2)
Neslteスイスに本社を置くネスレは、インスタントコーヒー世界一の誰もが知る会社です。もともと、ベビー用品(粉ミルク)等の販売からスタートした会社ですが、1960年代に、Nespresso機械を開発します。どの家庭でも、その設備を買えば、おいしいエスプレッソを自宅で楽しむ事ができる特許を取得します。しかし、これが、当然、値段が高い事もあり、また、いままで大衆向け安値(at スーパー)で商売してきたビジネスモデルに対し、高付加価値リッチカスタマー向け商品(at 高級デパート)である為、新しい領域でのビジネスとなり、30年間、赤字続きの事業部となります。歴代の社長は、30年間、赤字続きを傍観していた訳ではなく、会員制システムを構築したり、大企業特有の官僚思考から離す為に、別会社化したりと秘策をいくつも打っています。結果、Starbacks等の市場活性化の波も後押しし、ここ10年間は、黒字化、新しい収益源として、確立するに至りました。僕も欲しい! トヨタの例とは、また違った、30年間戦略を変えず、その中で、マーケティング、組織構造に変化を与える事で、今までとは全く異なるビジネスを実らせる。あなたが、CEOならば、30年間、辛抱強く待てますか?
まぁ、このような事を、毎週2時間×2回実施する訳で、各授業の予習に3時間くらい、復習に1時間位を費やしています。時には、決断力が求められ、時には、先見性が求められ、時には、リーダーリップ性が求められ、「さて、どうする?」って聞かれても、本当に、難題ばかりです。自分の考えている事が、本当に、小さく、みんなの考えを組み合わせる事で、どんどん大きくなり、結果、なるほどねぇ~って、納得させられる毎回の授業で、本当に、楽しいです。楽しいと感じるからHappyなんです、きっと。
授業コース名は、Chanage Managementですが、僕的な解釈では、Change Minds だと解釈している処もあります。 Managementを変える前に、自分の中の思考回路を変える必要がある。常に、自分の経験が正しいとも言えないし、自分の信念が、Meetしているかも分かりませんしね。
このテーマが、正直、僕のBlog趣旨「なにが、幸せをもたらすのか?」っとは、直結していないように思えますが、時には、僕の勉強ぶりを心配してくれる人に対して、安心感を与える事で、ちょっとは、僕もHappyになれるかな。

PS:
東京に住むようになって、この一年、なぜか、Starbacksとかドトールで休憩するときに、「エスプレッソダブル、冷水も付けて下さい!」ってのが定番になっている。10年前は、エスプレッソのダブルは、量が2倍なの?濃さが2倍なの?って、無知な議論した事もあったし懐かしく感じます。僕が、初めてEsspressoに出会ったのは、実は、サンフランシスコで、とあるアメリカにすむ女性の彼氏が、Esspresso中毒者で、彼がオーダーしたので、僕も、オーダーしてみたのが、キッカケだった。実は、実は、その初めてのオーダーの時に、「Esspresso Double with ice!」(冷たいエスプレッソ)って注文したら、店員が、目をギョロってしたのを今でも鮮明に思い出します。エスプレッソもアイスコーヒーみたいに飲めると思ってた。当時に比べたら、ちょっとは、味の違いの分かるGentleマン(紳士)になったかな。