2007年7月16日月曜日

高校野球特待生制度の問題を考える


ごめんなさい。今日は、初めに謝っておきたいっと思います。7月15日は、第88回静岡県高校野球選手権大会の地方予選開幕日であります。あいにく、雨で順延になり、16日(月)からの開幕となりますので、今日のテーマは、高校野球です。
ある時、夕刊ゲンダイを読んでいたら、「直撃、突撃、反撃インタビュー」のテーマで、自民党高校野球特待生制度問題小委員会委員長の塩谷立会長(衆院議員、静岡市ブロック)のインタビュー記事が載っていた。同じ県民出身として、高校野球を愛する同士として、ブログに書かない訳にはいかず、今回、テーマとして取り上げる。
相当前に、高校野球特待生制度が問題になったけど、個人的には、全然、問題だと思っていない。それなのに、自民党は、小委員会まで結成し、高野連に対し、提言をしていく!って言うから、同じ高校野球を愛する同士でも、価値感が全く別で、悲しいほど、楽しい。記事を読むと、高野連って強いんだね。相当の権力を持っているんだね。だから、高校体育連盟(高体連)に属してなく、言われてみれば、インターハイの競技では、種目としてないなぁ~って改めて痛感する。自民党の先生方は、高野連の態度がおかしいから、国民的な意見を集約して提言していくそうだが、国民は、それほど、関心ないと思うのですが・・・。その自民党の提案ってのも中途半端で、特待生の人数枠を設けたり、県外者の甲子園ベンチ入りの人数を制限するとか・・・・。全然、駄目すぎるぅ。
【僕が高野連会長だったら、どうするか?】
①特待生制度の導入促進
②一校何人までとか、県外生徒何人までとかの制限も撤廃
③国籍問わず、青森山田高校は、9人全員アメリカ人奨学制でも甲子園出場可能
④キューバ出身メジャー経験有りで、高校卒資格ない人を受入可能。35歳高校一年生が可能
④奨学金どころか、能力ある選手には、給料支払ってもいい。 
 給料と言うと大げさだから、メジャー視察研修費を負担するとか
⑤法律犯す行為(万引、暴力、飲酒)は、謹慎処分継続
⑥高野連会長の立場を利用し、高体連会長も兼任し、高体連(文部省をも)組織改革実行
要するに、なんでも、アリアリでいいと思っています。現実的に、青森山田高校が、全員外人だったら、ファンはブッ冷めだろうし、県民からの応援も得られない。そんな孤独な選択を校長は選ぶ訳もない。結構、完全自由化されると、みんな、横一線になって、お互いを意識し始め、そんな思い切った事も、できないはず。高校駅伝で仙台育英が、全員、タンザニアの選手でも、僕はWelcome。仙台育英は、相当、アフリカ指向の高校で、将来、アフリカで働きたいと考える若き中学生に夢を与えたい!まぁ、そうなったら、仙台育英PTAが、黙ってないと思うけどね。そこは、内政干渉なので、要注意。
高校野球は、教育の一環として実施しており、その過程を通じて、友情、団結力を学ぶものだ!っと主張する人は確実にいると思う。でもさぁ、それって議論の擦り替えで、別に、同郷学区だけの狭い範囲で、規制の中で育む団結力も、完全寮生活で全国(世界)から集まった同士の間の団結力も、それほど、大差ないのでは?
また、過度な奨学金は、いじめを誘発するか?ちゃんちゃら可笑しくて、そいつ等はヒーローだから、そのヒーローが逆に貧乏人やセンスない奴を苛めると思うよ。そしたら、奨学金カットで平和な高校野球に戻ります。
本当に教育の事を考えるならば、早い時期から、多国籍の同世代と意見を交わし、一緒に、白球追いかけるみたいな、アメリカ黒人が甲子園で、泣いて砂もって帰ったら、日本人のアメリカ人への偏見も変わるのでは・・・・
この奨学生問題のキッカケであるプロ野球との黒い癒着を加速する!っと言った視点を無視する事はできない。プロ野球編は、PS欄外で書くけど、18歳生徒に、史上初契約金10億円くらい払って欲しいものである。もう西武のスカウトなんか、気合入っちゃって、リトルリーグ小学生から注目した選手を囲み、ガンガン、お金を援助する。それも、資本主義的にはオッケイ。何も、法律犯してないし、セーフ。そしたら、球団潰れるから、そこそこの処で、辞めざるを得ないはず。
555高野連会長の下では、県立高校が、甲子園にいけなくなるのではないか?っと、特に県立高校ファンが心配すると思う。事実、確率的に低下する事は、確実であろう。しかし、高校野球が、教育である以上、それを結果主義的に教えるか、または、プロセス主義的に教えるかが、監督、部長に求められる。舞の海が、相撲で、小錦に勝つ美学を一種の教育価値感に置き換えることはできないか?
僕が、以上の様に思うのも、特待生が全解禁になっても、それでも、松山商業、広島商業、浜松商業は、いい試合をする事を期待できるからです。あれだけ良い選手を集める帝京、桐蔭学園、仙台育英、大阪桐蔭、光星学院、遊学館、智弁和歌山は、いつも、セコイ試合して2回戦で敗退していく。時に、優勝するときあるけど、あれだけの選手を揃え、近代設備の揃え、奨学金払って、あの結果では、投資対効果で分析した場合、かなりのローリターンである事が分かる。一方、私学といえども、PL学園、横浜高校は、中村監督っといい、渡辺監督っといい、野球の前に、人生とは?っを教え込むから、試合に味が出てくる。人生とは?っと生徒に訴え続ければ、特待生制度解禁しても、大丈夫だと思います。その人生とは?っと語りかける事のできない文部省教員試験を突破した先生が少ないのが、問題だと思います。僕は、いつでも、呼ばれれば、会社辞めて、高校野球の監督やりたいです。
【県立高校の理想とする野球】
1973年は、作新学院・江川卓の時代だった。圧倒的な投球内容の江川(彼の地方大会の結果は神懸り的)は、春選抜の準決勝で、広島商業に1-2で負けている。その時の広島商業の作戦は、
1)点を与えず、ひたすら相手のミスを待つ
2)ファールで粘り、投球数を増やす
3)投球テンポを狂わせる
誠に、らしい試合である。 夏の選手権では、2回戦で、これまた、県立高校の銚子商業に延長12回の末、1-0で敗れている。要するに、昭和の怪物(本当に怪物、高校時代にノーヒットノーラン9回だよ)も、地道な県立高校に敗れるのである。
PS:
日本プロ野球も、選手に年俸10億円払えないのが、本当に、残念でならない。僕が、球団代表だったら、上原、松中あたりに10億円払いたいけど、ごめんね。って経営の甘さを土下座したいと思う。僕の思うプロ野球改革は、簡単。損益計算書をオープンにするだけで、すべての問題が解決する。収入100億円、費用80億円、当期利益20億円。費用の内、松中に10億円、和田に10億円みたいに透明にできれば、全てが解決し、年一回の株主総会では、当期利益の20億円は、PL学園のA君に投資にまわす為、今期配当なし!ってな感じ。メジャーは、選手の年俸高騰でストライキにも突入するが、あまりにも選手が、当期利益を赤字にする程の年俸を要求した場合、株主、メディアから叩かれる可能性大だから、球団社長としても自信を持って、「君の市場価値は、5億円だよ。それ以上、求めるなら、直接、株主説得できるか?」って言えば、簡単に、ハンコ押しちゃうよね。だから、結論として、損益計算書をオープンにする=株主会社化さえできれば、すべてが、解決する気がするのですが、駄目でしょうか?そしたら、広島カープは、潰れちゃうって、カープファンは抵抗するけど、カープ球団社長が、イの一番に、株式会社化できたら、カープは、ジャイアンツを超えるほどの高額選手を抱えることのできる、球団になれると思います。球団社長が、自分達のHappinessだけに固守した場合(損益計算書のブラックボックス化)、Happinessをファンと共有してくれなかった球団に対し、あなたは、それでも、ファンでいられますか?