2007年8月21日火曜日

常葉菊川 春夏連覇の夢が途絶えた分岐点


夏を制すると言う事は・・・、偉大な・・・、難しいことなんですね。。。

今、帰省中の下り新幹線の車内で、ブログ執筆中。常葉菊川が、広島広陵に4-3で破れ、ベスト4で今年の大甲子園を終えた。ボーッとしながら、ブログします。史上6校目の春夏連覇を目指してきたが、堅実な広島-広陵野球に敗退した。この一年間、高校野球好きな僕としては酷であるほど、常葉菊川の試合を見ることできなかったが、今日は、常葉菊川と広陵の甲子園全スコアーブックをプリントアウトして準備し、初めて試合開始から終了までを、寮のテレビでフル観戦できた。その初めての試合で、負けてしまいました。残念でしたが、最後まで、負ける気がしない試合展開は、さすが、常葉菊川ってとこでしょうか。さすがの僕も、9回裏2アウトランナーなしになった時には、ヤバイなぁ~って思いましたが、よく最終回に3連打で2点返し、1点差負けゲームと試合を作り上げたところは圧巻でした。もう一度、対決することができたら勝てたかなぁ~って思いますが、まぁ、大甲子園はそんなこと許しませんから、結論として素晴らしいゲームであったではないでしょうか?来年につなげるという意味でも・・

常葉菊川の今年のベンチ入りメンバー18人の内、8人が1年&2年生の構成チームでした。日南学園戦で代打3ランを打った伊藤選手は、2年生。日南戦で、その伊藤選手に代打を送られ、結局、今大会ノーヒットに終わった5番バッターのレスト中川選手も2年生。広陵戦で最後のバッターとなってしまった2番セカンド町田選手は、2番バッターにも関らずフルスイングで最後の最後にサードゴロとなりましたが、その守備はピカイチ美味い選手です。彼も2年生。広陵戦先発した6番ファースト酒井選手、途中からサードに入った前田選手も2年生。控えのエースであった戸狩投手にも来年があります。常葉黄金時代の到来が確実であることを予感させてくれます。来年の常葉学園も強そうですし、ここ5年間は継続できるのではないか、っと感じます。

一方、広陵高校のエース野村投手は、抜群のスライダーで常葉から12三振を奪ったのはさすがでした。常葉学園も8回&9回と、さんざん苦しめられた低めスライダーを見極められるようになり、バットの芯に当て始めましたが、さすが広陵野球のノーエラー守備、抜群の走塁、決めるところでのセーフティー&スクイズバントは、すばらしい野球でした。完敗です。浜松商が目指したい野球でした。まぁ、浜商には、野村投手ほどのエースは、なかなかいないですが・・・。

上にも述べたとおり、今後、5年間の黄金時代を築く為に、そして、帝京や明徳、仙台育英のような定番私学強豪校にならない為にも、是非とも、今日の試合を振り返り、そして、PL学園のような(本当は松山商業、箕島高校と言いたいが、その領域には浜松商業が挑みますので・・・)神懸り的な勝ち方(シブトい)を目指してください。ブログの左側コラムで「夏を制するという事は・・・」と松山商業を連載しましたが、常葉菊川には、その可能性を大いに感じましたし、来年も春夏連覇を狙えるチームであると思います。今後にも期待したいと思います、「逆転の常葉菊川」っとなる日を・・・。(つまりファンになりました)
しばらくして、東京生活も終え、田舎に帰ったら、ゆっくりと息子と一緒に、常葉菊川・森下監督のシートノック練習を見に行くのが楽しみです。


89回(’07)夏準決勝結果
広陵高校 110 100 010 =4
常葉菊川 000 000 012 =3

555が振り返る試合の分岐点=9回裏2アウトランナー一塁、スコア4-3で迎えた常葉2番バッター町田選手への2球目。1球目は、ストレート低め見逃しストライク。その次の2球目が、広陵野村投手が投げた変化球でボール気味になるスライダー。その球を町田選手が引っ掛けてサードゴロとなりゲームセットとなるが、その2球目が試合の分岐点。8回以降、広陵の野村投手は、伝家の宝刀スライダーが高めに浮き始め、浮いた球は、ことごとく菊川打線に捕まった。町田選手は、167cmと小柄なセカンド2番バッターっと森下監督の申し子的存在であり、センバツ決勝でも大垣日大・森田投手よりセンターオーバーホームランを打った2番打者であるし、並外れた、型にはまらない2番バッター。野球に、IF は存在しないが、広陵・野村投手が投げた2球目スライダーが高めに浮いたら、試合は続いたと思うし、あれが、低めに決まったことによって、サードゴロ終了となった。要するに、常葉菊川打線から12Kを奪った野村投手の最後の1球が大事な場面で低めに決まった瞬間。常葉菊川の夏は終わった。それほど、最後の最後まで、常葉は頑張ったと思うし、最後の最後に、スライダーをあそこに決めた広陵・野村投手が素晴らしかった。完敗である。




PS1:
PL学園は、第60回に西田投手&木戸捕手(阪神)を軸に、逆転に次ぐ逆転で、悲願の夏初制覇をします。それ以来、「逆転のPL」と言われるようになりました。できるよ、常葉菊川も・・・。

★60回(‘78)夏準決勝 延長12回
中京高校   000 101 011 000=4
PL学園   000 000 004 001=5

★60回(‘78)夏決勝 西田&木戸時代
高知高校 002 000 000=2
PL学園  000 000 003=3


PS2:
熱闘甲子園でお馴染みの甲子園出場チームが宿泊する宿ってのも味がありますよね。敗退後、宿の一室で監督が選手を激励するシーンや、2年生が先輩達にコミットするシーンなんかが熱闘甲子園のエンディングに流れて、それがまた、いい味を追加しますよね。そんな事で、今大会の宿泊先トピックスを下記纏めます。

高級ホテルに滞在しているチーム
1位=常葉菊川 ホテル日航茨木大阪 リンク先(高ぇ~)
2位=長崎日大 リーガロイヤルホテル堺 リンク先(うひょ~)

これぞ県立高校の滞在する定番コテコテ宿泊先
1位=今治西 尼宝館 リンク先
(松山商業もここですが、車7台駐車可能、8室40名収容可、5人部屋か?いい味あるよね)
2位=沖縄興南 宝月旅館 リンク先
(6部屋、69名宿泊可、いいよね、これだよね)
3位=仮に浜松商業が甲子園に出場した場合は、有馬温泉旅館