Defining Moments(決定的瞬間の思考法)
左の「Defining Moments」とは、直訳すると「その時、その場面を定義する」って意味になりますか?要するに、予期せぬ場面に遭遇した時に、如何なる行動を取るか?取るべきか?ってのを問うた内容です。この本は、Harvard Business SchoolのJoseph L. Badaracco, Jr教授が書いた本ですが、重い内容の本です。
本の内容は、When Managers must choose between right and right. (2者択一において、どちらの選択肢も正しい時に、何をすべきか?)って、いかにも意味深長な内容です。仕事だけでなく、プライベートにおいても、人生は選択選択選択選択選択の連続でしょう。選択する場面において、「正しい事」と「 間違った事」での2者択一では、選択として正しい事を選ぶ訳で、そんな簡単な事ばかりではないのが人生でしょう。選択するのに時間を掛けられれば問題ないのですが、時間的余裕もビジネスの社会では乏しいですし、自分の取った選択は、実は、部下はじめ多くの関連する人たちによって自分自身をジャッジされる事になります。人間性を問われる訳です。簡単な例として、転職する事は、ある意味、正しい事でしょう。しかし、同じ会社に留まる事も、これまた、正しい事ですから、One of the defining moments っと言えるでしょう。
自分にとってのDefining Momentsの瞬間が、先日、訪れました。プライベートな事ですが、僕の愛する人にとって、影響力のある、関連した人が93歳で亡くなりました。僕が、アメリカ旅行している最中であり、初日のシカゴの夜でした。実は、アメリカ旅行前にも病態は悪化していた為、いつ、亡くなっても不思議ではなかったのですが、せめて、アメリカ旅行が終わるまでは長生きして欲しかったですが、僕が、日本を不在にしている最中に大往生されました。アメリカ出発前から、事態を想定して、「旅行事体をやめるべきか?」、「旅行中に亡くなったら、すぐに日本帰国するか?」、「どんな事態になっても、旅行を敢行するか?」っと3つのDefining Momentsの中で、判断に悩みましたし、多くの時間を費やしました。結果、最後の「旅行敢行」っを選択した事となります。
結局、今となっても、何が一番正しい選択だったのか?悩ましいです。ただ言える事は、この決断に至るまでに、愛する人と議論する事ができましたし、お互いにとって納得いくであろう選択をできましたし、人間の死に対する重みってのも考える機会になったことは事実です。シカゴの夜、Northwestern大学近くのStarbacksCoffeeでインターネットをして知った訃報でしたが、ボーっと夜空を眺めていたことを思い出します。今、このブログを書きながらも、自分がとった選択が正しかったのか自信ないです。しかし、宣言しなきゃならないことは、「愛する人に影響を与えてくれたこと、その影響力が間接的に僕にも届いており、そして、子供達にも伝えられることを故人に感謝し、大往生ですので、無念さっと言うのは少ないかと想像しますが、天国で僕達の将来を不安視することなく、安心してすやすや寝られる為にも、僕達が頑張らんといかんです!っと強くコミットすること」で、自分の選択が正しかったと証明したいと強く思います。
PS:
著者のJoseph L. Badaracco, Jr教授が、7月初めに来日された際に、我がスクールにも来られ、90分の講義をしてくれました。その時、新しい本が出版された事をプロモーションしておりまして、その本のタイトルが、「静かなリーダーシップ」。今、この日本語版書籍を読んでいます。人はカリスマ的リーダーに魅了されますが、実は、組織は、静かなリーダーである管理職、一般職らによって日々業務を通じて、このDifining Momentsの基礎を追行しており、その集大成が、Defining Momentsの局面となりCEOは注目を浴びますが、平社員にズームアップした内容となっており、平社員こそが、会社&時代を変える先駆者であると述べています。まぁ、1/3しか読んでませんが・・・・
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・Defining Moments原書
・Defining Moments 日本語翻訳版(決定的瞬間の思考法)
・Leading Quietly 原書
・静かなリーダーシップ日本語翻訳版