2007年6月13日水曜日

国民総幸福量(Gross National Happiness)


Happinessを語るとき、ブータン王国を避けて通れないので、早めに書いておきます。人口200万人強で、GDPは、161位/192カ国(700億㌦=8兆4,000億円)えっ、日本のGDPが、600兆円規模だから、経済規模での比較では、約70分の1である。これって、ある誰かさんが決めた経済指標で比較した場合の話である。

ここで、面白いのは、ブータン王国。彼らは、国民総幸福量(Gross National Happiness) を指標として国家の繁栄を図っている。近年、益々、カナダやアメリカが注目し始め、ブータンは、HappinessにHottestである。

国民総幸福量を語る前に、Wikipedia分析し結果、ブータンの凄いところを発見した。
1)GDP35%は、農業だが、高地を利用し、水力発電によるインドへの電力供給が最大輸出商品
2)2004年12月より世界初の禁煙国家(環境保護、仏教教義に反する為)
3)英語が第一公用語
4)昭和天皇崩御(1898年)には、一ヶ月間、喪に服した。
5)昭和天皇の大葬の礼参列には、ブータン国王は、民族衣装で来日し、世界各国首脳が葬儀の前後に経済協力支援の目的で  日本政府高官と会合を重ねる中、ブータン国王は、一切の外交をせず帰国。新聞記者が理由を尋ねると、「弔意を示しに来たのであって、金を無心しに来たのではない。」っとおっしゃったそうだ。
ブータンは、小国だが、ファンを引き付ける何かを持っている。

さて、GNH(国民総幸福量)についてであるが、1980年代にすでに、政府の基本方針としてスタートしており、経済発展だけでは、Happinessになれないと下記の4つの主要な柱にて構成されている。バランス発展である。
1)持続可能で公平な社会経済開発
2)自然環境の保護
3)有形、無形文化財の保護
4)良い統治
この結果、医療費無料、教育費無料、良い統治で、地方分権化が進み、王国民は、自分たちの住んでいる地域の開発プランに対し、自分たちでプライオリティーをつけ、中央政府へ提案する仕組みにて運営されている。らいし。しかし、その運営は、政府の管理下におかれ、発展のスピードは相当遅い。でも、彼らには、関係ないらしい。

ここで、Happinessと言う一見、非常に主観的に聞こえる概念を、国の政策に取り込むことの妥当性を疑う人がいると思うが、難しい話になりそうなので、今回は、なし。僕が、言いたいのは、世界の国に属する人々は、幸せになる為に、目的と手段を見間違えたのではっと、ブータン王国をちょっと、調べてみて感じた。経済成長自体が国家、国民の目標であってはならず、目標はただ一つ、国民の幸せに尽きるはずなのに、いつしか、経済成長自体が目標になっちゃったよね。フランス革命か、産業革命が理由か。マルクスが資本論なんて本出すからか?やっぱり、最後は、アメリカなのか?いや、日本国民が政府に騙されたのか、個々人が真剣にHappinessに考えなかったからか?

ネットで調べてみたら、いいコメントが載っていたので、パクリます。
---経済的豊かさにより私たちは自由を勝ち得たように思ったが、私たちは勝手気ままに行動する事により、お金さえあれば、一人でも生きていけると思い上がった。そして他者に対する想像力の欠如が生まれ、利他心や慈悲心をなくし、自己中心的な考えしかできなくなった。お互いが持ちつ持たれつの相互依存で生きていることを私たちは、すっかり忘れてしまった。---

これ、まさに、僕の事でしょうか? Yes, I think so. ブータンから学んだ事は、バランスよね。バランス。自分の大切と考える価値感をバランスよく両立される事で、Happyに成れるんだろうね。お金だけでも駄目だろうし、高いStatusだけでも駄目だろうし、当然、愛だけでも駄目なんだろうね。って、勉強になりました。