2007年6月18日月曜日

経営の神様が語った。


先週末、東京駅を出発する前に、バスを待つ短い時間を使って、八重洲ブックセンターで一冊の本を購入。毎度の事、何の本でもよかったんだけど、ビジネスコーナーで「今一番売れてます!」の棚に、置かれてあった本を購入した。「ジャック・ウェルチの私なら、こうする!」(日経新聞出版、税別1,500円ポッキリ)。左側の人の本である。
彼は、GE(GeneralElectric)で2002年まで、21年間、CEOを務め、20世紀の誇る偉大なCEOとしてビジネス界では、尊敬されている。彼の21年間は、常に、改革、改革で、BestPractice、WorkOut、Strech、SixSigma、能力主義Systemとか、ビジネス界では、彼の政策を真似ている企業も多く、僕、個人的にも、偉大な人だと尊敬している。そんな彼が、退職後、各国を公演で回ったり、雑誌に連載されている一般人からのQ&Aを、一冊の本に纏めたのが、この本である。
本の表紙には、3時間で読める仕事のバイブルって書いてあったけど、帰省中のバスの中、週末の寝る前、東京へ向かう新幹線の中と、合計したら、6時間くらいは、費やしてしまいましたが、まぁ、その価値は、ありました。前半部分は、PHP出版のような、どうしたらいいでしょうか?みたいな人生相談が中心で、ボーっと読み通せます。面白かったQ&Aをいくつかピックアップしてみます。
1)就職するなら、大企業かベンチャーか?
2)今の会社が買収された。どうしたらいいでしょうか?
3)年長の部下とどう付き合ったらいいでしょうか?
4)直感に頼っていい時、ダメな時。
5)リーダーは、先天的か、後天的か?
6)自分より優秀な部下をどのように評価したらいいでしょうか?
JackWelchの回答は、ここでは、書きませんが、まぁ、楽しく読めそうな内容ですよね。僕は、MBA勉強するようになってから、本を読むときに、マーカーを使って、面白い箇所、勉強になる箇所、パクレれそうな箇所をマーキングするように、何故か、なってしまいました。いつもの様に、適当にマーキングしていたのですが、後半のP231~P252は、さすがWelchさんで、すべてマーキングしたくなるような内容で、度肝を抜かれた。
ウォールマートの存在意義、エンロン事件後の世間の抱く企業へのバッシングに対し、彼の考えがバシバシ述べられていて、圧巻。僕が、このBlogで、過去にテーマにした、「企業の存在価値」っと答えがラップする場面もあり、ちょこっと、うれしくもなった。印象的なコメントとしては、
---2002年以降、企業犯罪で有罪になった人数は、約1,000人で、アメリカ国内でビジネス従事する人数の1%にも満たない。確かに、企業犯罪は、株主、従業員、社会へのダメージを考えたときに、影響力は大きいが、エンロン、ワールドコムの不正は、稀なケースであり、それを受けたメディアに同調し、資本主義の限界・崩壊、企業活動=悪事っと裁くのは、早すぎる。冷静に、ポジティブな側面も見るべきであり、決して、将来を不安視するべきものではない。(By Jack Welch)
---読者からの質問として、「ほんの一握りの人しか成功できないビジネスの社会において、敗者はどうすればいいのか?敗者に居場所はあるのか? 」っとの質問に対し、Jackの回答は、「経済的な意味合いでしか、勝つことを考えていない事が残念だ。会社のCEOになる事も勝利だが、家族を養い、良い友人関係を築くことでも、または、ハーバード出て、ボランティア活動に従事することでも、勝利は得られる。世界で最高の勝者は、自分の選んだ人生を送っているか?の問いに対し、Yesっと答えられる人たちである。それは、心の持ちようであり、自分が夢を諦めた時に、初めて、あなたは負けるのである。世界は、勝者に満ちていて、みんなに居場所がある事が分かるだろう。(By Jack Welch)
なんか、泣いちゃうよね。このBlog立ち上げた僕の理由そのものが、Happiness(Jackの言う所の勝利)を追求する為だった訳で、こんな事、JackWelchが講演なんかで、自分の目の前で言われたら、ジーンときて、泣いちゃうだろうね。本当に、人の心を掴むのがうまい人だ。
よぉ~し、自分の選んだ人生(選んだ夢)を送る為に、もうちょっと時間掛けて、自分自身を見つめなおし、夢を明確にすることで、Happinessを勝ち取りたいと思います!Jackさん!