2007年6月14日木曜日

華氏911(それは自由が燃える温度°)


Tsutayaにて久しぶりのDVDレンタルをする。大学4年生の時、本当に暇だった頃、死ぬほど、映画を見まくったけど、なんかその時の興奮が蘇って来たたが、当時と違うのは、VHS→DVD化されて、映画のラインナップが増えたように感じる。当時のVHSはスペース的な問題もあるだろうけど、レンタルショップの棚に表紙を向けておいてある映画はすべて制覇するぞ!って気合入れて、3本/日×3ヶ月で制覇したけど、DVD化された今、「こりゃぁ、無理だ」ってあっけなく諦めた。そんな時間も無いしね。
Fahrenheit9/11(Produced by Michael Moore)を借りて、じっくり、2時間鑑賞した。かつて、世間を騒がせたよね。まだ、見てなかったから、見てみました。ご承知のとおり、かなりのブッシュ批判をベースにドキュメンタリーとして纏められているが、極力、フェアに見ようと心がけた。映画と、その後のネットから新たしく知った事、感じた事を下記纏めてみます。

1)
2000年の大統領選挙は、民主党Goreと共和党Bushの白熱選挙で、フロリダ決戦となった。このフロリダ勝者が、次期、大統領決定という高校野球で言うところの決勝戦。しかも、同点で迎えた9回って局面。CNNは、出口調査で、速報として「Gore勝利!」と伝える。結果、ブッシュが勝利したのだが、興味深いことに、フロリダ州知事は、ブッシュの実弟。なんか、関係あるのあかな?
2)
2001年9月11日のWTC航空機テロの2日後、24人のオサマビンラディン親族24人が、FBI許可の下、アメリカを出国している。世間的には、3日間、アメリカ国内は飛行禁止となっていたはず。9.11テロの犯人のうち、15人は、サウジ人だが、そのサウジ人ラディン親族を解放するとは?元々、サウジマネーは、長年にわたりブッシュ父ちゃん時代から、相当額献金しているし、子ブッシュもテキサス石油会社の出資をラディン一族より受けている。やっぱし、マネー?
3)
ラディン逮捕目的で、アフガン侵攻(空爆)開始。出兵数1万1000人。マンハッタン警察の数よりも少ないんだって。本当に、捕まえる気あるのかなぁ?
4)
2003年3月19日、反テロ宣言の元、打倒フセインで、イラク侵攻。大量破壊兵器撲滅の名目。戦況は悪化し、兵士をリクルートする必要あり。映画で出てきたシーンは、ミズリー州の田舎町(ミシシッピー川沿いの中西部)。名目上失業率17%(失業保険切れるとカウントされなくなるので、実質失業率50%)のこの地域で、軍人リクルート。需要と供給が一致するのが悲しい。
5)
華氏911が作成された当時、(今は知りません)、連邦議員の子供で、イラク出兵者は、一人だけ。本当に、正義の戦争ならば、皆、行きたいのでは?
6)
この映画の製作会社は、Disneyの子会社。配給にあたり、親会社のDisneyは、配給拒否を正式発表。Disneyは、フロリダ州より税金優遇措置を受けているから?言論自由の保護じゃないけど、なにか、Disney社にとって、不都合な事があるのかなぁ?
この映画は、自分にとっての久々のヒット作で、他にも、事実、疑問として、がんがん挙げられる事が一杯あった。また、この映画は、リーダーリップとは(9.11発生時のブッシュが過ごしたフロリダの幼稚園での空白の7分間)?、平和とは?、戦争とは?、戦争と資本主義の関係とは?、アメリカはいい国か?、自由を追求する事とは?愛国心とは?っと、もう、書くこと一杯ある。このページを書く前は、ブッシュのリーダーシップについて、知りたくて借りたDVDだけど、今回は、敢えて “God Bless America.”について、自分の考える事を書こうと思う。
2005年後半から、半年間、アトランタで仕事の関係で過ごした事がある。街のあちこちで、God Bless America看板を見たし、8割くらいの車には、星条旗かGod Blessシールが貼ってあった。この映画を見て、Godって何かな?ってつくづく考えるようになった。9.11テロで亡くなった人、イラクで戦死したアメリカ兵も可哀相だが、イラクで被爆する子供も可哀相だ。みんな可哀相なのに、皆が皆、God Bless(神の御加護を)って、唱えるのは、おかしい気がしてならない。世も末期だからか。
僕は宗教には、本当に疎いが、過去の歴史の中で、十字軍に始まり、免罪符(罪軽減札)は売っちゃ不味いだろうし、カトリックとプロテスタントは、争い起こすし、現在に至っても、聖地エルサレムでは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が、お互いを殺しあってる。西洋宗教だけでなく、日本でも、戦国時代前は、比叡山に僧侶が武装化して権力を握ろうとしたり、何かが狂っている。もう、十分、戦争してきてるのに、未だに、気付かないか、止められない。
重ねて、自分は、宗教には、本当に疎いが、それでも、宗教は、みんなが幸せになる為の、みんなが理想とする世界を築く為の教えじゃないの?困った時にだけ、十字を切ったら、それでいいの?神の存在や経典(活字にはなっているが)は、目に見えるものではないし、人それぞれ解釈が違うと思う。自分の生活を振り返ってみて、やっぱり、悪いことすると、天国に行けないかな?、浄土できないかな?とかって、自分を見つめる事には、凄く、貢献する。また、他人を助けたり、協力しあう事は美しいから、その教えに賛同する事も十分納得。人間一人では生きられないから、他人、その環境、すべてに感謝する心も美しいと思う。
でも、宗教は、世界を救えないし、最後には、人間の欲が、宗教を上回ってしまうんだろうな、きっと。っと思えて成らない。すごく、悲しいことだけど。宗教が、世界を救うのではなく、人間が、世界を救うんだろうね。きっと。でも、その人間が、欲深いから、宗教の教えが必要なんだろうね。っが、悲しいことに、最終的に、人間欲は、宗教の教えを、自分勝手に理解し、それを上回ってしまう。堂々、めぐり。
宗教について、ネットで勉強してみたら、いいコメントを見つけた。二宮金治郎(尊徳)が、発した言葉だそうだ。あの昔、どの小学校にも銅像として飾ってあった彼。
「世の中に本当の真理はただ一つしかないが、その真理に近づく入り口はいくつもある。神道、仏教、あるいは仏教でも天台宗、浄土宗、真言宗などいろいろあるが、これらは何れも、真理への入り口に付いている小道の名前に過ぎない。例えば富士山に登るのに、吉田から、須走りから、須山から、それぞれ登れるが、最終的に頂上に至れば同じ所である。これを、違う目的に到達できる別々の道がある、と考えるのは誤りである。入り口が幾つもあっても、最終的に到達する場所は、一つである。それは、誠である。ところが世の中では、これらを別々な道であると言い、真理が幾つもあるように言っている。」世界中すべての人がこのことを理解し、お互いの宗教を尊重し合わない限り宗教戦争は終わらない。
宗教戦争の話になっちゃったけど、毎回、アメリカ大統領就任式には、聖書に手を添え、神に誓って、宣誓しているけど、宗教って何なんだろうねぇ。。。幸せになれるツールか?