2007年6月27日水曜日

人を動かす言葉の力


Blogを書くようになって、あらゆる情報に敏感になる自分を感じる。今まで、キャッチできなかった事が、感じられるようになってきた。ひとつに新聞、雑誌を以前よりも、読むようになったなぁ~って、思う。しかし、新聞購読はしていないし、雑誌も定期的に購入しているわけではない。要するに、電車の荷物置きに放置されている情報を、いち早く、誰よりも素早くゲットし、自分のものとをしている。
第一希望は、日経だが、運悪いときは、雑誌でも構わない。この運だけに掛けた情報の入手手段が、実は、密かに、面白い。なぜならば、お金が十分にあれば、毎日、日経を買うと思う。でも、お金乏しいから、キョロキョロして、棚を漁る。そこで得た、週刊誌、雑誌が、経済情報以外の、いままで興味を示さなかった幅広いジャンルの情報を僕に与えてくれる。
今日の雑誌は、R25。首都圏だけで出版されているリクルートが手掛ける無料雑誌。広告主が費用負担し、読者には、無料供給するという面白いビジネスモデル。次から次へ新しいアイディアを考えるもんだなぁ~。また、こういう雑誌って、記事の内容が、イマイチだったりするんだけど、30分費やすには、十分な深さと広さを持っている。今週号は、山田五郎(48歳)をインタビューしている。山田五郎は、今では、アドマチック天国のコメンテイターとしてTV出てると思うが、所ジョージっぽい多趣味と、そこから出る独特な視点が、お茶の間にウケテル芸能人である。(ウケテルかどうかは知らないが、未だにTVに出演する所以)。彼のコメントが、印象的だ。
---(R25-6/21号P23パクリ)---
今の若い人って、“自分探し”が好きだよね。でも、探すってのは、例えば、タバコどこいった?って、探す対象が明確だから、見つかる訳であって、何か分からない自分を探してたって、見つかる訳ないじゃん。自分は、探すんじゃなくて、作るもの。同様に、最初から、理想を100%叶えてくれる仕事や異性が、どこかに居ると思ったら、大間違い。自分から好きになる事で、相手を理想に近づけてかなきゃならない。初めから、好きなものが明確に見えていた訳ではない。たとえ興味がなくても、どんなものでも好きになって努力をする。そう決めたら本当に好きなものが見えてきた。
本当に、偶然で、面白いのが、日経新聞に、佐々木毅-学習院大学教授(01-05年東大学長、64歳)が、同じようなコメントを述べている。
---(日経6/18朝刊5面パクリ)---
若い人たちの“自分探し”は、いつの時代にもあったでしょうが、今の日本では社会現象になっている。探せば石ころみたいに見つかるんですか?自分がモノの様に、どこかにあると考えるのは極めて幼稚で、知的に鍛錬されていない匂いがします。残念ながら、世の中は、あなたの為に在るわけではなく、まず、職探しをして、飯を食えるようになってからじっくり取り組めばいい。人間は、社会的存在であるっという事から逃れられません。社会と自分の係わり合いを作るのが人生にとって最大のテーマな筈である。自分探しをしていれば、生きていけるというのは、贅沢な証拠で、豊かさの結果でしょう。必要なのは、自分を突き放す事、露骨に言えば、自分の価格、評価をよく見る事です。自分を相対化する道具として、職業をとらえる。その上で、自分探しより、自分生かしを考えるべきでしょう。若者よ、自分探しをするな!自分生かしをしろ!
ほぼ、同じような事を言っていて、一見、どちらかが、盗作したのか?っとも思えますが、前者は、「自分は、探すんじゃなくて、作るもの。全てを受け入れ、好きになるよう努力する事で、本当に好きな物が見付かった。」、後者は、「自分の価格、評価を社会の一員となる事で、相対分析し、その中で、自分を最大限に生かせ!」ってな事を言っている。
どっちが、シックリきます?僕は、五郎派(前者)。彼は、彼の経験から、若者に対し、「いろいろ、やってみなよぉ~。若いんだし。とことん、いろんな事やってみたら、その結果、シックリ来るものが見付かるよ。きっと。」ってな感じだけど、後者のツヨシさんは、「昔は、ニンジンをぶら下げられて働くメカニズムが存在したが、今は、贅沢な時代。考える前に、まず、社会に出て、その中で、自分を相対的に捕らえたら、自ずと、どう生きるか決まってくるはず。」っと言っている。ふたりが、同時に東大の学長選挙に立候補し、学生に選挙権があったら、五郎さんが、当選すると思う。ツヨシさんは、若者の気持ちを分かってないのではないかな?何か、太陽と北風って僕が幼稚園時代に、先生が絵本を読んでくれたけど、五郎さん=太陽、ツヨシさん=北風って感じがしてならない。
まぁ、今の日本は、2007年問題(団塊世代一斉退職)を回避しなきゃならなし、2012年問題も抱えてるし(団塊世代の定年65歳へと延長先延し)、高齢化社会の逆ピラミッドを成立させなきゃならないし、若者のNEET傾向ってのも日本経済に与えるインパクトは当然、BIGなんだけど、対象となる自分探しに没頭する若者を、如何に行動に移させるかの第一歩を考えたときに、太陽路線じゃないと、奴らは、動かんぞ。そんな事を、リーダーシップの視点から、僕なりの考えを書いて見ました。
なぜなら、書店に並ぶ、今週号のビジネス書のタイトルは、プレジデント=人付き合い革命、日経Assoice=人を動かす言葉の力。どちらも、人にフォーカスを充てていましたので、対象となる人へのメッセージの出し方(言葉の力)ってのが、ちょこっと気になったからです。
Happyっとどう関連するかって? うぅ~ぅぅぅぅぅぅう。あなたが、自分探しをしている若者だとしたら、どちらの意見に共感しますか?そんな共感するようなコメントを述べられるには、相手を察しないと出来ない訳で、そうなれたら、僕はHappyかな?(強引すぎる?Yes, I am 傲慢)