2007年6月11日月曜日

あなたは人事担当者。さて、どうする?


このブログ書き始めてから、あまり、MBA授業の事に触れてなかったね。本当に、勉強してるの?って話もあるけど、今日は、ちょっと、授業でのワンシーンを書いてみます。先週末は、ブログ準備と22時間睡眠が悪さして、日曜日の夜は、必死に月曜日の予習しましたよ。お陰で、4:00就寝。もう、慣れっ子です。今回のテーマは、結構、自分の価値感探れる内容かと思います。
クラスのディスカッションでの内容。日本人生徒の彼は、以前働いていた会社での新規採用プロセスについて、悩みを抱えていました。彼の会社は、聞いたら誰でも知っている、大学生にっとっても、毎年の人気ランキングで上位にランクしています。人事部新規採用担当として、今までの伝統として、コネ採用はせず、すべてのエントリー者に対して、平等にチャンスを与え、その中で、社風にマッチした学生、こいつと一緒に働きたいっと思える人材を採用してきた経緯がありました。
ある時、会社の重役から、「A君を、うまく採用ルートに乗せてくれないか?A君は、最大取引先社長の息子で、相手先から、強い要望があってね。。。」との依頼を受けました。人事部として、すべての学生と同じく、あくまで平等にA君にもチャンスを与えましたが、A君は、一次試験で、落とされました。
すると、後日、会社の重役から、「再トライのチャンスを与えてくれないか?」との依頼を受け、渋々、最終面接へとA君は駒を進めることとなります。最終重役面接では、A君は、高評価の採点を得ることができ、最後の人事部判断として、採用者を決定する段階に来ました。
この時、あなたならば、どうする?
1)重役からの依頼だし、取引先の坊ちゃんだし、無難に、採用しとくか?
2)あくまでも採用はフェアに実施すべきで、一次で落ちた時点で、彼は不採用とする。
僕の直感的判断としては、1)重役の意向を受け入れて、A君に採用通知を送っていたと思います。
しかし、クラスメートの実際とった行動は、2)A君に不採用通知を送付しました。その前に、
重役には、採用プロセスの公平性、その会社にとって人が最大の財産であるとする社風を説明し
重役を説得したの後に、不採用通知を発行したそうです。
このケースから、何を学ぶか?
どちらの選択肢もサラリーマンとして正しいと思う。しかし、じっくり振り返ってみると、
1)は、自分のおかれた状況から、一時しのぎの感があり、会社にとって、組織にとって、っと影響範囲を広げて解釈した時に、フェアでない事に、会社そのものの伝統、価値感を壊してしまう事につながる可能性がある。本当に、会社の事を考えたときには、2)不採用の方が、正しいように感じる。
ここで、更に、考えさせられるのは、人事担当者と人事課長が、重役に不採用理由を説得する場面では、重役も我に帰り、きっと、不採用が会社にとって正しいと判断したからこそ、部下の判断を尊重したのだと思う。こういう筋の通った会社で働けるのは、Happyなことだと思う。
最後に、このケースをHappinessと関連付けると、自分の価値感が、会社と合致した場合、その環境は、すばらしい。しかし、自分の価値感が、会社(上司判断)と合致しない場合、仕事って楽しくなくなるんだと思う。一番、最悪なのは、自分の価値感がない場合、その場をうまくしのぎ、責任感すら感じない。自分の価値感がないって事は、本当にみすぼらしい限りで、ゴマすりのあげく、出世したとしても、これって、Happyか?って思う。きっと、このブログの趣旨である、本当のHappinessに気付かずに、定年退職していくんだと思う。
僕の場合、MBA勉強する前までは、同じ会社で長期雇用されて、定年退職しようかなぁ?って考えていた。でも、今は、会社が自分に期待してくれる限り、その期待を超えたいと思うし、期待されなくなったら、会社を辞めようかと考えるようになった。あと、自分の価値感が、会社と擦れ違うようになった時、その価値感の合致した会社に転職してもいいかなぁ?って思うようになった。この一年のMBAは、自分の人生にとって、大きな分岐点になるような重要な事を見つけた気がする。
が、しかし、まだ、自分の価値感が、纏まってないんだよね。。。。。。早く、確立しないと、僕も、オジサンになっちゃうだよ。。。。ってな事を、MBAでは、勉強しています。っで、これから、明日の予習を始めます!